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AGA

AGAについて

AGAについて

AGA(男性型脱毛症)は、額の生え際や頭頂部の薄毛が進行する疾患であり、遺伝的な要因や男性ホルモンの影響によって引き起こされます。これにより、ヘアサイクルの成長期が短縮され、髪が十分に成長する前に抜け落ちることで発症します。
初期症状として、髪が細く短くなり、抜け毛が気になることが挙げられます。早い段階での適切な治療が効果的であり、お悩みがある場合は早めにご相談いただくことが重要です。
当院では、スタッフ全員が患者さんのプライバシーを尊重し、診療室以外での受診内容や処方される薬に関する口頭での情報提供は行いません。お気軽にご相談いただければと思います。

AGAの原因

AGA(男性型脱毛症)の主な原因は以下の3つにまとめられます。

男性ホルモン(テストステロン)

テストステロンは男性ホルモンで、頭皮の特定の酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されます。このDHTが毛乳頭にある男性ホルモンレセプターに結合し、毛乳頭や毛母細胞に脱毛因子であるTGF-βを増殖させ、髪が早く抜けるように促すことがAGAの発症を引き起こします。AGAは徐々に進行し、早期治療が有効です。

乱れた生活習慣

不健康な食事、運動不足、ストレス、睡眠不足、喫煙、飲酒などの生活習慣の乱れがAGAの原因となることがあります。これらの要因は血流悪化やホルモンバランスの乱れを招き、髪の毛への栄養供給不足やAGAの悪化を引き起こします。

遺伝

遺伝

AGAは遺伝的な要素も大きく関与しています。5αリダクターゼの活性度や男性ホルモンレセプターの感受性は遺伝的に影響され、これらの遺伝的な傾向は親から子へと遺伝する可能性が高まります。

これらの要因が相互に作用してAGAが発症し、個々の症状や進行具合は個人差があります。AGAの進行を遅らせるためには早期治療や生活習慣の改善が重要です。

AGAの進行

AGAは進行性の脱毛症で、初期には頭頂部や額の生え際から始まり、次第に広がっていきます。AGAは毛根がなくなるわけではないため、早期の治療によって薄毛の進行を止めることができます。
進行が進むと毛根が衰えることで治療効果が低くなる恐れがあるため、なるべく早く治療を開始することが大切です。

AGAの治療

AGAの治療には、主に5αリダクターゼを阻害することでジヒドロテストステロンの生産を抑制する薬を使用します。
通常、AGA治療薬は1日1回服用します。なるべく24時間間隔で服用することが重要です。薬の成分は食事の影響を受けにくいため、食後でなくても服用できます。効果を実感するには、最低でも半年以上の継続的な服用が必要です。
AGA治療薬と育毛剤や発毛剤を併用することによって効率的な改善が期待できます。

地道に続けることが必要な治療

AGA治療は自由診療のため、全ての費用は患者さんが負担する必要があります。治療費用に関する詳細は、治療を行う医師に相談しましょう。
AGA治療は継続的に行う必要があり、治療を中止するとAGAが再び進行する可能性があります。AGA治療を開始する前に、どのようなゴールを設定するかを考えることが重要です。ゴールには年齢やライフスタイルの変化、結婚や子どもの成人など、個人の希望や目標を考慮する必要があります。
また、服薬を忘れないようにするために、リマインダーやルーティンを設定することも検討しましょう。

副作用について

治療を受けた20人に1人以下で副作用が発生し、副作用の発生率は5%以下とされています。当院では、治療を開始して2週間経過後に患者さんの状態を確認し、副作用の有無を確認しています。

主な副作用

など

性機能に関する症状

など

なお、性機能に関する副作用が現れる可能性があるため、男性不妊症の方にはAGA治療をおすすめしていません。治療を開始してから2週間経過した際に、患者さんの状態を確認することで、早期に副作用の有無を把握できるようにしています。

服用に関するご注意

AGA阻害薬の服用により、PSA検査の結果が半減することが知られています。PSAは前立腺がんのスクリーニング検査に使用され、通常は前立腺に関連する疾患の早期発見を支援します。しかし、AGA阻害薬の影響を受けたPSA値では、前立腺がんのリスクを正確に評価することが難しくなります。したがって、PSA検査を受ける際には、AGA阻害薬の服用事実を医師に伝えることが非常に重要です。
医師はその情報を考慮して、PSA検査結果を適切に解釈できるようになります。
また、AGA阻害薬の服用中は献血できないことにも注意しましょう。

費用

フィナステリド28日分 5,800円(税込)
デュタステリド30日分 6,600円(税込)