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マイコプラズマ・ウレアズマ

マイコプラズマおよびウレアプラズマ

マイコプラズマおよびウレアプラズマは、性感染症の一種で、細菌とウイルスの中間のような病原体によって引き起こされます。この病原体は、性行為を通じて感染が広がります。具体的には、性交、オーラルセックス、アナルセックス、さらにはキスなどで感染します。男性は主に尿道やのどに、女性は膣やのどに感染します。

潜伏期間

潜伏期間は感染後1週間から1ヶ月ほどです。

マイコプラズマ・ウレアプラズマの症状

男性では尿道のかゆみや違和感、尿道からの膿の排出、排尿時の痛みが現れます。女性では、異臭の強い黄白色のおりものの増加、膣やその周囲のかゆみ、下腹部痛が見られることがあります。ただし、感染しても多くの人は無症状または軽症であるため、感染に気付かないままであることがよくあります。

マイコプラズマ・ウレアプラズマの検査

検査方法は男性は尿検査、女性は膣ぬぐい液、またのどの場合はぬぐい液を使用します。この検査は新しい感染症であり、保険適用外の自由診療となります。日本では特定のクリニックでのみ検査が可能です。
クラミジアや淋病と同様にのどに感染する可能性があるため、接触があった場合にはのどの検査も推奨されます。マイコプラズマはPCR検査で、2~3日かかります。ウレアプラズマ培養検査結果は約7日間かかります。症状がある場合は、検査結果を待たずに処方薬を受け取ることも可能です。
検査を受ける際には、妊娠中や生理中の女性は性器の検査が行えません。妊娠中の場合はかかりつけの産婦人科で相談することをおすすめします。また、生理中の場合は生理が終了してから受診してください。妊娠中や生理中でも、咽頭検査や採血は可能です。
抗生物質を服用している場合は、検査の精度が低下する可能性があるため、内服終了後2週間以上経過してから検査することが推奨されています。男性の淋菌およびクラミジアの迅速検査キットによる即日抗原検査は、検査精度の観点から行っていません。男性の淋菌およびクラミジア検査は核酸増幅検査(PCR法)のみ行っています。

マイコプラズマ・ウレアプラズマの治療

抗生剤内服

抗生剤の内服が一般的にマイコプラズマ・ウレアプラズマ感染の治療に使用されますが、特にマイコプラズ・マジェニタリウムには抗生物質に対する耐性を持っている場合が多く、治療が困難なことがあります。マイコプラズマおよびウレアプラズマの症状はクラミジアとほぼ同じであり、尿道やのどの違和感などが現れます。
クラミジアの検査結果が陰性であっても、尿道やのどの症状が持続する場合には、性病内科でマイコプラズマおよびウレアプラズマの検査を受けることをおすすめします。このような症状の持続は、他の性感染症の可能性や耐性菌感染の可能性を示唆している場合があります。

マイコプラズマ・ウレアプラズマの予防

予防策としては、不特定多数の人との性行為を控えることが重要です。また、オーラルセックスの際には必ずコンドームを着用しましょう。さらに、ディープキスを行う際には感染リスクを減らすために慎重になることが重要です。
ただし、注意が必要な点として、肺炎の原因となるマイコプラズマと性病の原因となるマイコプラズマは異なります。マイコプラズマ肺炎はくしゃみやせきなどの飛沫で感染しますが、この疾患の患者と性行為があっても、尿道やのどに感染することはありません。