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性病検査:のどにも感染している可能性あります!

性病検査といえば、多いのは淋菌クラミジア梅毒腟トリコモナスマイコプラズマ、、、などが思い浮かびますが、たいていの人は性病といえば下半身の病気を思い浮かべると思います。
たとえば男性なら尿道がかゆい、尿道から膿がでる、排尿時痛いなどの尿道炎症状ですね。
女性であれば腟がかゆい、おりものが臭う、へんな液体がでるなどの症状です。
泌尿器科にこのような症状で受診した場合、尿や子宮頸部ぬぐい液を淋菌とクラミジアの同時PCR(核酸増幅検査)を行うことが多いです。

近年は性の多様化により、オーラルセックスであったりアナルセックスが日本でも広くおこなわれるようになってきています。ですのでセックスといえば陰茎を腟に挿入するというだけでなく、口腔内と陰茎肛門と陰茎腟と口腔内口腔内と肛門どうしのさまざまな粘膜接触が想定されます。

ですので性病検査で尿道と腟だけ調べるというのは実は不十分なのです。基本的には尿から淋菌・クラミジアが検出されたのであれば、のど(咽頭)にも淋菌・クラミジアがいる可能性は十分あると考えた方がよいです。口腔内に淋菌、クラミジアがいたら、そこからキスをすれば相手の口腔内にも感染します。

淋菌やクラミジアが喉に感染したらのどが痛いというような症状がでたら、たいていの場合、耳鼻咽喉科に行くかとおもいます。ただ、患者さん本人が「自分は性病かもしれないです」と自分から言わない限り

最初から「喉が痛い」→「性病」と疑うということはあまりないかと思います。

当院では性病を包括的に診療しますので、男性・女性ともに下半身の症状で性病を疑った場合には口腔内(咽頭)にも性病がいるかもしれないと疑って、咽頭の検査もおススメします。

咽頭の性病検査として綿棒で咽頭をぬぐう方法もありますが、当院ではできるかぎり検査の侵襲(痛いなど、体への負担)を減らすため咽頭のうがい液のPCR検査を行っています。

現在、ちまたには30分程度で結果がでる抗原迅速検査キットというものもありますが、

当院では検査精度の観点からPCR検査を採用しており結果説明まで2-4日程度いただいております。検査結果がでるまでの間、我慢できないくらい症状が強いようであればさまざまな性病を広域にカバーするような抗生剤を使用することもあります。

セックス(風俗も含む)をして数日から1週間程度してから尿道または腟のトラブル、陰部の皮膚がただれてきた、喉が痛いなどの症状があるようであれば早めにご相談ください。

https://www.azabujuban-clinic.jp/sexually-transmitted-diseases/

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001dh87-att/2r9852000001dhj3.pdf