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陰茎にできる腫瘍「陰茎癌」のもう一つの原因とは?ウイルス感染!?

陰茎癌の原因のひとつとして「包茎」がありますよという説明を以前のブログでしましたが、今回はもうひとつの大事な原因である「HPVウイルス感染」について説明したいとおもいます。

HPV感染とはなんですか、と言われてすぐわかる人は残念ながらあまり多くないと思います。HPVとは「ヒトパピローマウイルス」というウイルスで、HPVは子宮頸がんの原因ウイルスとされています。ただ子宮頸がんだけではなくいろいろな病気の原因になっている有名なウイルスなのですが、残念ながら一般的にはまだ十分に知られていないという現実があります。

この子宮頸がんの原因になっているHPV(ヒトパピローマウイルス)ですが、以前から世界保健機関(WHO)ではHPVワクチンを打ちましょうと推奨されていて世界中でワクチンが打たれてきたのですが、日本ではまだ十分に普及していないという現実があります。HPVにも種類があって、型番によってすこし性質がちがうんです。子宮頸がんですとHPVの16型18型が主な原因になるといわれていますが、陰茎癌に関しても実は同じ16型と18型あと6型がおもな原因とされています。なぜウイルス感染すると癌になるかというと、感染して繁殖しているHPVウイルスが作り出す物質が、特定のがん抑制遺伝子(p53, pRBといったもの)の機能を低下させてしまうことで、正常な細胞のDNAに異常をおこして癌化してしまうというのが知られています。

HPVウイルスは性交渉で感染しますので不特定多数の相手と性交渉している人、セックス開始年齢が若い人は陰茎癌のリスクが高いとされています。要するにいろいろな人とたくさん性交渉している人はリスクが高いですよということになります。

ですので性交渉開始する前の段階でHPVワクチンを打っておくというのが女性では推奨されてますが、同じ理由で男性もHPVワクチンは打った方がよいです。ただ現状では男性の場合はこのワクチンは結構高額なのですが自腹でうたないといけないのでなかなか広まっていないのが現実です。さらには、すでに感染してしまっている人に対しては治療薬というのは特にないので経過を見るしかないです。

まとめますと、包茎とHPV感染が陰茎癌の主な原因とされています。包茎は皮が被って皮の中が湿ってグジュグジュした状態が続くと慢性的に炎症が起きて癌化しやすいです。ウイルス感染も同じで感染して慢性的に炎症が起きると癌化しやすいです。

予防のために自分でもできることというのは日々陰茎を清潔に保つことです、あとは毎日自分の陰茎に異常がないかチェックする、包茎の人は皮を剥いて亀頭に異常がないかチェックするのが大事です。

万が一陰茎癌になってしまったとしても小さいうちに見つけておけば、切り取らないといけない陰茎の範囲も小さくてすみますので早期発見というのも重要です。

毎日きれいに洗って、見た目に異常がないかチェックする。そしてお子さんにはHPVワクチンをぜひ打ってあげてください。

https://www.azabujuban-clinic.jp/vaccination/

https://youtu.be/wbywrZ6A_p0

陰茎癌の原因のひとつ「包茎」その理由とは?

陰茎を切断しないといけない病気「陰茎癌」について解説します。

おそらくみなさんの身の回りに陰茎癌で陰茎を切断しましたというひとはほとんど聞いたことがないと思いますが、そんなに頻度は高くない病気で起きる割合としては日本人ですと年間に100万人あたり4人といわれています。おそらくほとんどのひとが自分は関係ないと思っている人が多いかと思います。実際日本や欧米ではそんなに多くないのですが、アジア、アフリカなど発展途上国と呼ばれるような国では結構多くみつかっており問題になっています。ただその原因を考えると、実は日本人も陰茎癌とは関係なしというふうにも言いきれないんです。

日本の人口が1億2千万人としたら年間に500人くらいが診断されていので、少なくはないかと思います。

陰茎癌が起きる原因は何かですが、実はいくつかリスクになるものがわかってきています。

そのひとつめの原因が包茎ですね。実際に陰茎癌になった患者さんのうち、ほとんどのひとが包茎だったというふうに報告がされています。

「割礼」をご存じでしょうか、日本人にはあまりなじみがないのですが、宗教的な理由で小さいこどものうちに包茎を手術して、余った包皮を切り取って亀頭を露出させるのですが、割礼することによって陰茎癌のリスクを7割くらい低下できたというふうに報告されています。実際にアメリカの小児科学会はこどものうちに割礼したほうがいいですよ、と推奨しています。なぜ包茎だと陰茎癌になりやすいかというと、包皮がかぶっていると包皮のなかが常に湿ってぐじゅぐじゅして汚いのでばい菌が繁殖しやすく、包皮炎や亀頭炎などがおきて持続的に皮膚に炎症をおこすからというふうに考えられています。さらに言いますと、大人になってから包茎を治しても陰茎癌の予防という意味では、もはや手遅れであまり意味がないと言われています。

発展途上国の衛生状態がよくない地域では毎日お風呂入らないとか、包皮の中が汚くても放置してるということが多いのが原因のひとつと考えられています。

日本には割礼の文化がないので包茎のひとはたくさんいますが、定期的に包皮をむいてシャワーであらうとか清潔に保つというのは大切なことだと思います。陰茎癌の予防のために限らず、包茎で皮の中に垢がたまっていると不潔ですので、包茎の手術をしないにしても定期的に皮をむいてあらったほうが良いです

最後に陰茎癌について大切なことを伝えておきますが、癌というのは早期にみつけて早期に治療すれば完全に治るのですが、進行してしまうと基本的には完治するということはありません。これは陰茎癌についても同じですので陰茎になにか異変を見つけた場合には早めに対処したほうがよいかとおもいます。手術方法について、いまは陰茎を根元から切断しないで、病変部だけを切除してできるだけ陰茎を残す手術もやられるようになっています。病変が小さい方が切除する範囲も小さくて済みますので、毎日自分の陰茎に異変がないかチェックする、清潔に保つ、ということを心がけましょう

https://www.azabujuban-clinic.jp/phimosis/

https://youtu.be/7xI1yz4Ga0o

帯状疱疹は他人ごとではない、50歳を過ぎたら迷わず接種しよう

帯状疱疹という名前は聞いたことがある人は多いかと思いますが、実際のところ「自分が帯状疱疹にかかるかもしれない」と心配している人は少ないかと思います。

実際には50歳以上になると体の免疫力が落ちてきますので帯状疱疹に罹患する割合がどんどんあがっていきます。帯状疱疹は見た目で赤い水疱が広がってきて、痛みも伴いますのですぐに気づくことが多く、早期に抗ウイルス薬をのむことで帯状疱疹じたいは治っていくことが多いのですが、問題は帯状疱疹後神経痛(PHN)で最も多い合併症とされています。帯状疱疹の皮膚症状自体は治ったけれども、①その後も痛み(神経痛)がつづく②運動神経麻痺③眼の合併症④耳鳴りめまいなど⑤髄膜炎による中枢神経合併症がおきてしまうと患者さんの生活の質を大きく損ねてしまうことになります。日本では帯状疱疹の対策として2016年から生ワクチン(ビケン)が、2020年から不活化ワクチン(シングリックス)が使用可能になり帯状疱疹の予防方法としては有効性が高いのですが現状ではまだ広く普及しているとは言えない状況です。

帯状疱疹とは?

帯状疱疹は神経に潜んでいるヘルペスウイルス属の水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化によって引き起こされる病気です。体の神経節にそって帯状に赤い水ぶくれができるので比較的簡単に診断ができます。

日本の実際のデータでは帯状疱疹は50歳以上で急激に増加しており、女性に多く、冬よりも夏に多いという季節性がありました。年々、帯状疱疹の患者さんは増えてきていますが、この理由としては①高齢の人口が増えてきていること②医学の進歩により癌などの病気にかかっても長期間生きられるようになった一方で、治療に伴う免疫力の低下で帯状疱疹ウイルスが活性化しやすくなっていること、があげられます。

帯状疱疹の発症リスクとなる要因

・高齢者

・悪性腫瘍:癌

・家族が帯状疱疹

・ストレス、女性、糖尿病、リウマチ

・免疫力の低下:HIVやAIDSによる免疫抑制

ワクチンで帯状疱疹はどの程度予防できるのか

現在日本で使えるワクチンは2種類ありますが

①乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン)

ワクチン接種後平均3.12年のフォロー中に、帯状疱疹を発症した確率が51.3%低下し、帯状疱疹後神経痛は66.5%低下、重症度は61.3%低下しました

一方で、問題点として①効果が8年程度で切れてしまうこと②生ワクチンのため免疫力が低下している人には使えないこと(癌、HIV、免疫抑制剤を使用している場合など)があります。

②乾燥組み換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス)

ワクチン接種後平均3.2年のフォロー中に、ワクチンによって帯状疱疹発症を阻止できた割合が97.2%もありました。70歳以上の人でも89.8%の帯状疱疹発症阻止率がありました。帯状疱疹後神経痛への有効性も88.8%と高く有効性が非常に高いという結果でした。生ワクチンではないため免疫抑制状態にある患者さんでも接種可能です。

2回の接種が必要2カ月程度あけて2回目も接種することで十分な予防効果を確保できます。

帯状疱疹にかかってしまった人は帯状疱疹ワクチンを接種してもよいのか?については、「すぐにうった方が良い」「1年たってから」など諸説ありますが、帯状疱疹が十分に治ってから(2カ月程度たってから)の接種がよさそうです。

https://www.azabujuban-clinic.jp/vaccination/

https://www.city.minato.tokyo.jp/hokenyobou/yobousessyu/taijyouhoushin.html

 

男性不妊の原因とは?日常生活で気を付けるべきこと

今回は男性の不妊の原因についてお話したいとおもいます。

不妊というのは今では珍しい話ではまったくなく、身の回りでも不妊治療をしていたり、人工授精で子供ができましたっていう人はいるかとおもいます。一応データとしては6組のうち1組くらいのカップルが不妊で悩んでいるというようなことが言われています。

まず不妊とはどのような状態かといいますと妊娠しようとしてもなかなか妊娠しない状態がだいたい1年以上つづく状態とされています。

子供を作ろうと思ってもなかなか女性が妊娠しない、となったらまず女性のほうが産婦人科とか不妊クリニックに行く事が多いかと思います。

不妊の原因て女性に問題がある場合、子宮とか卵巣ですね、もうひとつは男性に問題がある場合、精巣とか精管ですね、この2パターンあります。その割合はどんな感じかといいますと、実は男性が原因で不妊になっている場合が半分くらいあるといわれています。現実的には男性は、子供がなかなかできないときに、自分の精子に異常があるかもしれない、という発想がなかなかでて来ないです。ですので精液検査をあまりやろうとしないですが、不妊治療をする場合には女性ばかり熱心になるのではなくて男性もちゃんと調べた方が良いですね。

具体的に何を調べた方がよいのかですが、まず第一にやるべきなのは精液検査ですね。精子の数とか運動率とか正常な精子の割合とか調べると精子の状態がわかります。本当にただ精液を出して検査するだけなので簡単にできる検査になります。

この男性の精子数なんですが、WHOからも報告されていますが、時代とともにだんだん減ってきているんです。はっきりした理由はよくわかっていないんですが、減ってきていることは確かなんです。

いろいろな原因が調査されていますが、いまのところ有力な原因についていくつかお話します。

1番目は精巣の温度です。卵巣はお腹の中にあるのに、精巣はなぜからだの外側にあるのかというと、温度に弱いからなんです。体温と同じ温度だと精子をつくる機能が弱ってしまうので、胎児のときにお腹の中から体の外側の陰嚢という袋の中に移動してくるんですね。熱いと陰嚢は伸びてゆるゆるになりますけど、寒いところに行くと陰嚢はちぢこまってしまいますよね。そうやって体の外側において体温よりも3℃くらい低くなるように調整しているんです。

ですので、たとえばサウナが好きでよく行ってる人いるかもしれませんが、80-90度のサウナに一回15分で週に2,3回くらいはいってると精子の数が減ったというデータがあります。ですので不妊治療している間はサウナは一旦控えた方がよいかもしれません。あとは同じ理由で長風呂もやめたほうが良いかと思います。

あとは膝の上にパソコンのっけて長時間作業している人、いるかとおもいますが、これも陰嚢の温度があがったという報告があります。

他にもきつめのピッタリした下着をはいてるひといるかと思いますが、これも精巣が圧迫されて、温度も上がりやすいと言われています。

もうひとつが肥満ですね。太って皮下脂肪が厚くて陰嚢が脂肪に埋もれているような感じ、陰嚢の温度が上がりそうというのはイメージできるかとおもいます。

他にも喫煙とかストレスとかいろんな原因が言われていますけども、今回はまずは精巣の温度を低く保つことが大事ですよということを覚えていただければと思います。

https://www.azabujuban-clinic.jp/bridalcheck/

https://youtu.be/zJEQ086JQV4

OC(経口避妊薬)やLEPをうまく使って月経周期を動かす方法

月経周期の調節は、経血や痛みなどの不快な症状に対する懸念から行われたり、試験や大事なイベントやアスリートのスケジュールに合わせて行われることがあります。その中でも、月経周期の調整において一般的な方法は、経口避妊薬(OC)・低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)を使用して周期を延長または短縮することです。

 

①月経を短縮する場合、通常は月経周期の3〜5日目からOCを服用し、10日以上続けた後、月経開始を希望する日の2〜5日前に服薬を中止します。これにより、月経を早めることが可能です。ただし、予定月経を21日以前に設定する場合は、避妊の観点から慎重に行う必要があります。通常は服用中止から2-5日後に消退出血がおきますが、服用期間が2週間より短い場合には消退出血が起きないことがあります。

 

②一方で、月経を延長する場合は、月経開始後7日以内にOCを開始し、希望する月経開始日まで連続して服用します。黄体期から服用を始める際は、中用量の経口避妊薬が使用されることがあります。

 

米国の報告では、OC使用者の17%が本来の避妊以外の目的のために月経周期を操作した経験があり、OCと月経周期の調整は一般的によく行われています。月経周期の調整には一相性のOCが使いやすいです。

 

月経周期の調節は個々のニーズに合わせて行われるものであり、用法に留意することが重要です。特にOCを使用する場合は、服薬期間や中止後の反応に留意しつつ、必要な効果を得るために適切な指導を受けることが望ましいです。

https://www.azabujuban-clinic.jp/low-dose-pills/

https://www.jsog.or.jp/news/pdf/CQ30-31.pdf

50代からのくりかえす膀胱炎、腟の乾燥、違和感はGSMかもしれません

今回は閉経に関連する尿路生殖器症候群、通称GSMについて説明したいとおもいます。GSMは程度の差はありますが、閉経後の女性ほぼすべての方に出てくる症状で、エストロゲンの減少が骨盤底の臓器つまり尿路や腟や外陰部の皮膚にさまざまな悪影響を及ぼします症候群です。からだのエストロゲンレベルが低下すると、膣や外陰部の組織が薄くなり、乾燥し、弾力性を失います。これがGSMの症状を引き起こします。

具体的にどんな症状があるのか?

まず尿路生殖器症候群という名前の通り、尿路と生殖器に症状がでます。場所としては近いので重なることが多いですが、生殖器の症状としては、腟が乾燥する、焼ける感じ、刺激感などがあります。次に性交渉に関連するものとしては、腟の潤いが少なくなる、性交時の不快感や痛みなど性機能に障害をもたらします。
尿路の症状としては、尿意切迫感、排尿痛、くりかえす膀胱炎があります。どの症状が強くでてくるかはそれぞれの女性によって違うことが多いです

では、GSMの治療法は何があるのでしょうか?

まず、最も一般的な治療法は、局所的なエストロゲン療法です。これは、膣内にエストロゲンの薬をいれて直接膣から吸収させることで、膣の乾燥や不快感を軽減します。さらに、飲み薬で全身的なホルモン補充療法というのもありますが、これは全身に影響がでるので腟剤でうまくコントロールできないなどの限られた場合だけにしたほうが良いです。

さらには、男性ホルモンの前駆体であるDHEAという薬剤を使う場合があります。日本ではまだ使えませんが、腟内にいれることでGSMの症状が改善するとされています。女性に対して男性ホルモンを補充するというのはすこし違和感があるかもしれませんが生殖器の機能はとくに男性ホルモンと女性ホルモンの両方が作用してバランスをとっていますので、男性ホルモンを補充するのも効果的とされています。

ホルモン療法以外の治療もあります。たとえば、膣内に保湿剤や潤滑剤をいれるという方法があります。これは簡単にできる治療ですね。ほかにも骨盤底筋運動や生活スタイルの改善が有効な場合もあります。
骨盤底筋運動というのは骨盤の筋トレであり、尿漏れの治療としてよくやられていますが、GSMの症状にも効果的といわれています。

生活スタイルの改善とは具体的になにか?

たばこをやめるとか、カフェインを避けるとか、肥満な場合は痩せるとか。外陰部を洗う時に使う石鹸を刺激の少ないものにするなどがあります。その他には定期的な性交渉が膣の健康には良いとされています。実際の性交渉じゃなく、自慰行為でもよいとされています。

GSM(閉経関連尿路生殖器症候群)という言葉はあまり聞き慣れないとおもいますが、最近だんだん知られるようになってきていて実は結構な割合で閉経後の女性が経験するものなんです。エストロゲンが低下すれば多かれ少なかれ生じる症状ですね。自然な経過の一部なので、もし症状がつよくて日常生活に困るという場合には適切な治療とケアを受けたほうがよいとおもいます。

https://www.azabujuban-clinic.jp/female/

https://daito-p.co.jp/reference/gsm/gsm_basic.html

性病検査:のどにも感染している可能性あります!

性病検査といえば、多いのは淋菌クラミジア梅毒腟トリコモナスマイコプラズマ、、、などが思い浮かびますが、たいていの人は性病といえば下半身の病気を思い浮かべると思います。
たとえば男性なら尿道がかゆい、尿道から膿がでる、排尿時痛いなどの尿道炎症状ですね。
女性であれば腟がかゆい、おりものが臭う、へんな液体がでるなどの症状です。
泌尿器科にこのような症状で受診した場合、尿や子宮頸部ぬぐい液を淋菌とクラミジアの同時PCR(核酸増幅検査)を行うことが多いです。

近年は性の多様化により、オーラルセックスであったりアナルセックスが日本でも広くおこなわれるようになってきています。ですのでセックスといえば陰茎を腟に挿入するというだけでなく、口腔内と陰茎肛門と陰茎腟と口腔内口腔内と肛門どうしのさまざまな粘膜接触が想定されます。

ですので性病検査で尿道と腟だけ調べるというのは実は不十分なのです。基本的には尿から淋菌・クラミジアが検出されたのであれば、のど(咽頭)にも淋菌・クラミジアがいる可能性は十分あると考えた方がよいです。口腔内に淋菌、クラミジアがいたら、そこからキスをすれば相手の口腔内にも感染します。

淋菌やクラミジアが喉に感染したらのどが痛いというような症状がでたら、たいていの場合、耳鼻咽喉科に行くかとおもいます。ただ、患者さん本人が「自分は性病かもしれないです」と自分から言わない限り

最初から「喉が痛い」→「性病」と疑うということはあまりないかと思います。

当院では性病を包括的に診療しますので、男性・女性ともに下半身の症状で性病を疑った場合には口腔内(咽頭)にも性病がいるかもしれないと疑って、咽頭の検査もおススメします。

咽頭の性病検査として綿棒で咽頭をぬぐう方法もありますが、当院ではできるかぎり検査の侵襲(痛いなど、体への負担)を減らすため咽頭のうがい液のPCR検査を行っています。

現在、ちまたには30分程度で結果がでる抗原迅速検査キットというものもありますが、

当院では検査精度の観点からPCR検査を採用しており結果説明まで2-4日程度いただいております。検査結果がでるまでの間、我慢できないくらい症状が強いようであればさまざまな性病を広域にカバーするような抗生剤を使用することもあります。

セックス(風俗も含む)をして数日から1週間程度してから尿道または腟のトラブル、陰部の皮膚がただれてきた、喉が痛いなどの症状があるようであれば早めにご相談ください。

https://www.azabujuban-clinic.jp/sexually-transmitted-diseases/

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001dh87-att/2r9852000001dhj3.pdf

腎機能は年齢と共に低下する。できるだけ腎臓を大切にして長持ちさせるには?

今回は腎機能障害についてお話したいとおもいます。

腎機能障害といってもあまりピンとこない人が多いかとおもいます。というのも症状がなくって、いざ進行してしまって透析になったら大変なのですが、結構ギリギリまでは症状が出ないのであまり興味をもってもらえないというのがあるかもしれません。

腎機能の検査はこどもからおとなまで健康診断の採血項目の中にだいたい入っています。具体的にはCre(クレアチニン)という項目ですが、自分のCreの値を覚えてる人はほとんどいないとおもいます。

正常値はだいたい1.0以下で、腎機能が悪化していくとCreは上がっていきます。1.2とか1.5とかなってきたらちょっと腎機能が低下しているという感じで、2.0を超えたらかなり悪いです。さらに上がって5とか6とか超えてくるともう末期腎不全で透析の準備をしましょうという感じになります。

このCreの数値ですがすこし分かりにくくて、Creが1から2に上がった場合、腎機能が1/2になったとか、1から3になったら1/3になったというわけではないんです。

実際には1をこえて1.2とか1.5に悪化するまでには結構な時間がかかるんですけど、2.0を超えてきたらあとはあっという間に5とか6くらいまで上がってあっという間に透析になりますので、この数値の上がるスピードと腎機能の悪化のスピードがだいぶ違うので、患者さんにとってもイメージしづらいです。

そこでわかりやすい指標というのがあって「eGFR」というのがあります

これは、採血項目のCreの値から計算してだされます、具体的な計算式は複雑でむずかしいですが、Creの値と年齢と性別をいれると自動的に計算されるものになります。

このeGFRが実は分かりやすくて腎機能のレベルと数値が直線的に比例しているんですね。

たとえば正常な腎機能はGFR60以上ですね。45-60だと軽度低下30-45だと中等度低下15-30だと高度低下15以下になると末期腎不全でそろそろ透析ですねという値になります。

ですので検診の結果とか見る時にはCreの値と一緒にeGFRの方をよくみたほうが分かりやすいと思います。

では腎機能障害を指摘されたらどうしたらいいのか。おもな原因を3つ上げますと糖尿病・高血圧・腎炎になります。

実際には糖尿病と高血圧が大部分を占めますので、結局は生活習慣病ですよね。

血糖を下げる、運動する、塩分控えめ、脂もの控えるとか生活習慣を改善するというのが一番になります。

ただ、実際問題、食生活とか生活習慣てなかなか変えられないんです。ダイエット成功してスリムな体になったひとて身の回りにあまりいないですよね。

そういうわけですので腎機能障害て初期のころは症状は何もないので、食生活を改善しようというモチベーションがわかないんです。結果的にだいぶ腎機能が低下してからどうしよう?となるのですが、一旦低下した腎機能は回復することはないです。できる事というのは限られていて、これから先、できるだけ腎機能が落ちていくスピードを緩やかにするというような治療になってしまいます。

 

他にも腎機能が悪くなる病気はいくつかありますので、腎機能に異常を指摘された場合はご相談ください。

 

https://www.azabujuban-clinic.jp/female_urology/#b07

https://www.twmu.ac.jp/NEP/mansei-jinzoubyou.html

男性更年期障害の治療:テストステロン補充療法のリスクは?合併症は?

男性更年期障害という言葉は、最近徐々に知られるようになってきましたがまだまだその詳しいことについては分かっていないことが多いのが現状です。
具体的にどんな状態になるのか。基本的には女性の更年期障害と同じようなものと考えてよいと思います。女性の場合閉経を過ぎてくると女性ホルモンの分泌が急激に低下して、その欠乏症状として怠い、顔がほてる、動悸、めまい、イライラするとかいろんな症状がでてきます。治療としては女性ホルモンを補充すると症状がやわらぎます。
更年期障害は女性だけのものかと思われていましたが、実は男性も同じように年をとると男性ホルモンの分泌が低下してきて、その欠乏症状として、だるい、顔がほてる、めまい、やる気が出ない、眠れない、勃起しない、性欲低下とかいろんな不快な症状がでてきます。これも男性ホルモンであるテストステロンを補充すると目に見えて症状が改善することがありますので、男性のみなさんは40-50代くらい過ぎてきてこういった症状がでてきたら一度自分のテストステロン値を測定してみても良いのかと思います。

血中のテストステロンの基準値はどのくらいかというと、国際的に総テストステロン: 300ng/dL未満というのが使われていますが、日本ですと遊離テストステロン: 8.5pg/mL未満というのが使われることもあります。ただ実際にはこのテストステロンの値にこだわらず、症状があるのであれば、テストステロンを補充してみて症状が改善するのであれば男性更年期障害でしょうということになります。

今回、テストステロンの補充療法の副作用は本当に大丈夫なのかということについてですね。たとえば女性ホルモンですと更年期障害とか避妊目的に女性ホルモンの薬を補充することがよくあると思いますが、注意しないといけない重大な副作用として静脈血栓症というのがあります。静脈血栓ができて肺に詰まったら肺塞栓症て場合によっては亡くなってしまいますので注意が必要ですが、テストステロンの補充療法についても以前から心筋梗塞とか脳梗塞のリスクが上がるんじゃないか、ということが心配されていました。いろんな報告があり心筋梗塞が増えるからあまり使わないほうが良いとか、実はあまり関係ないということが言われており、本当に安心して使っていいのかはっきりしませんでした。

そんな中で2023年7月に新しいデータがアメリカで報告されています。どんな内容かというと、男性更年期障害の人にテストステロン補充療法を行っても心筋梗塞や脳梗塞のリスクを上げることはなかったですよという結果なんです。

具体的にどんな研究だったかというと2018年ころから始められた調査で、男性更年期障害の男性5000人くらいを2500人ずつ、テストステロン補充療法をやる人やらない人の2つのグループに分けて経過を観察しています。患者さんは自分がどっちのグループに分けられているのか分からないので実際に補充療法をされているのかされていないのかは分からないようにしています。さらに完全に健康な人で調査したら多分あまり影響がでないかもしれないので、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高いとされている糖尿病・高血圧・高脂血症といった基礎疾患を持っている人だけで調査しています。
こういった人たちにテストステロン補充療法、今回は塗り薬を使っていますが、心筋梗塞とか脳梗塞になってしまった割合を比べています。結果としてはだいたい2年弱くらいのテストステロン補充療法を行って、心筋梗塞とか脳梗塞おこした割合はだいたい7%で、そのうち死亡した割合が3-4%くらいで補充療法してもしなくても同じくらいでした。静脈血栓症の割合も調べていて0.9%と0.5%で補充療法やった方が少しだけ高かったんですがいずれにせよ、かなり低い割合でした。

もうひとつテストステロン補充療法の心配な点として前立腺癌のリスクをあげるんじゃないかというのが指摘されていて、これについても解析されています。前立腺癌の腫瘍マーカー(PSA)はテストステロン補充療法をやってる人の方がすこしあがってくるのですが、前立腺癌の発症率は0.5%くらいでテストステロン補充療法をやる・やらないに関係なかったんです。

というわけで、テストステロン補充療法の副作用について説明しました。
一番心配だった心筋梗塞とか脳梗塞リスクは上がらない、前立腺癌リスクも上がらないということですのでテストステロンの補充療法の副作用はそこまで心配する必要はなく気軽にやってもよさそうです。ただゼロではないのでやる場合にはちゃんと定期的に体調とか採血のフォローはした方がよいですね。

https://www.azabujuban-clinic.jp/menopause/

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2215025

 

性器ヘルペスはすぐ感染する!しかも再発しやすい!?

性器ヘルペスは最も一般的な性感染症の中のひとつです。

ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウイルス(HSV)には1型2型がありますが、性器ヘルペスのほとんどが

2型であるHSV-2が原因となります。ただ、若い女性や、アナルセックスをする人の間ではHSV-1も増えています。
HSVは感染力がとても強く、唾液や、直接的な粘膜の接触セックスで容易に感染します。
さらには再発することが多いのも特徴でHSV-1(1型) は2-5割、HSV-2 (2型)は7ー9割の確率で再発してしまいます。
性器ヘルペスの多くの場合は無症状なのですが、症状が出る場合にはセックスして4-7日くらい後に性器の皮膚が赤くただれたり、水疱(水ぶくれ)、潰瘍ができたりして痛みを伴います。

似たような皮膚症状がでる性病としてほかに梅毒もありますので、皮膚の症状がある場合には梅毒の検査もしておいたほうがよいです。

また同じ性病であるクラミジアによるリンパ肉芽腫でリンパが腫れたり、皮膚がただれたりすることもあります。

【治療】
治療法はすでに確立しており、抗ウイルス薬を内服することでほとんどのかたがすぐに改善していきます。ただ再発率が高い為、もし再発を頻繁に繰り返す場合には予防的な治療もあります。
ヘルペスは基本的に皮膚症状が多いのですが初期の症状として発熱や頭痛,筋肉痛をともなうこともあります。初感染の場合はとくに症状が重篤化することがありますので注意が必要です。

HSVの症状が出ている時は痛くてセックスは控えることが多いので、性交渉による感染は多くの場合、感染していることに気づいていない人や無症状のときのセックスで感染します。
症状がある場合、または症状がでそうな場合は感染していないパートナーとの性行為は控えましょう。
感染予防としてコンドームを常に正しく使用していると、性器ヘルペス感染のリスクが軽減されます。


・症状がある時はセックスしない
・症状がない時はコンドーム使う
を心がけましょう。

https://www.azabujuban-clinic.jp/sexually-transmitted-diseases/

https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/424-genital-hsv-intro.html

禁煙すると勃起障害(ED)が治る!?

今回は男性の性機能障害(ED)の原因とその対策について説明したい思います

勃起障害は20代くらいの若い人ではほとんど気にならないと思いますが40代ー50代とだんだん年齢がいくと結構な割合で勃起障害の症状は出てきます。

EDの原因はなにか?すでにいろいろ分かっていますが、加齢現象に伴うものとして動脈硬化によるものが言われています。陰茎に入っていく動脈が狭くなって血流が悪くなると勃起が弱くなってしまうというのがあります。その延長として心臓の血管が狭くなると狭心症とか脳の血管が細くなると脳梗塞をおこしたりという感じで、ED症状は動脈硬化の進行をいち早く発見できるサインでもあるんです。

今回お話したいのはタバコとの関係ですね。タバコが体に悪いというのは今では誰もが知っていることではありますが、具体的には肺気腫といって肺が弱ったり、肺とか喉の癌の原因になったり、狭心症とか心筋梗塞のリスクになったり、EDの原因だったりというのが言われています。

もし禁煙したら、肺気腫の進行を抑えられたり、心筋梗塞のリスクを減らしたり、癌のリスクを抑えたりできますよっていうのは分かっているんですが、実はEDも良くなるんですね。

ある研究結果では、①タバコを吸ってる人と、②かつてタバコをすってたけど辞めた人③タバコをまったく吸わない人で比べてみた時に、男性ホルモンの値はだいたいみんな同じくらいだったのに、①タバコを吸ってる人は性欲が低めで勃起も弱めでした。②タバコを辞めて1年以上たってる人は性欲とか勃起が明らかに改善して③タバコを全く吸わない人のレベルに近づいたという研究結果がでています。

別の研究では

禁煙してから1-2日以上たつと朝勃ちの勃ちがあきらかに良くなったとか、硬さが改善したとか、性欲が上がった、とか全体的に性機能がよくなりましたという結果もでています。

ただ一方で10代からタバコ吸ってるとか40年以上吸ってるようなヘビースモーカーでは禁煙しても性機能はもはや改善しませんでしたという結果もでています。ですので喫煙のダメージはある程度は復活できますが、あまりにもたくさん吸っていると陰茎の血管に不可逆的なダメージを与えてしまうのでもはや手遅れということになります。

というわけで今現在、勃起がイマイチで、たばこを吸ってる方は、まずは禁煙してみるというのを第一におすすめしたいとおもいます。

https://www.azabujuban-clinic.jp/ed/

https://bjui-journals.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/bju.15711

性器のブツブツ、陰部のできもの、ただれていたら梅毒?

最近梅毒が増えてきているので梅毒についての話題についてお話したいと思います。

梅毒といえばみなさん性病とすぐ思い浮かぶとおもいます。その通りで代表的な性感染症のなかのひとつです。ほかにもクラミジア・淋菌、ヘルペス、尖圭コンジローマ・・・というのはよくある性感染症ですね。

梅毒にはどんな症状があるかというと、一番多いのは皮膚症状です。初期のころは陰部に小さいしこりができたり太ももの付け根の鼠径部のリンパ節が腫れたりして、皮膚がただれて潰瘍みたいものができることもあります。痛みはあまりないことが多いです。

タイミング的に、セックスしたあとから陰部の皮膚がおかしくなったらたいていの人は性病なんじゃないかと思いますよね。ですので診断としては比較的簡単で疑ってかかれば梅毒の採血検査をすればすぐわかりますし、治療方法も単純でペニシリン系の抗生剤を飲めばほとんどが治ります。ただ感染したことに気づかなかったりしてそのまま放置していると皮膚症状は治療しなくても自然に消えたりしますので治ったと勘違いして、体の中でこっそり増殖して、進行するといろんな症状がでてきますので要注意なんです。

感染して3カ月くらいたつとバラ診という赤い発疹が手のひらとか足の裏とかいろんな場所、全身にひろがってきます。たぶんこの時点でおかしいとおもって病院に行くとは思いますが、そのままほっておくと皮膚だけじゃなくて内臓もダメージをうけてしまいます。たとえば心臓の血管が狭くなったり、動脈瘤ができたりと命にかかわります。他には神経梅毒といって脳全体がダメージをうけて記憶障害とか妄想とかがでてきます。ひどくなると全身の麻痺症状がでてきて歩けない、感覚がマヒする、おしっこ出せないという症状がでて、治療しなければ最終的には亡くなってしまいますので昔は死に至る病として恐れられていました。

現在は特効薬がありますのでちゃんと病院にいって治療すれば治ります。とくにステルイズというペニシリン系の注射剤が現在日本で使えるようになっていますが、一回注射しただけで1-2週間程度効果が持続して治癒できるという効果があります。

というわけでセックスしたあとに陰部の見た目(皮膚)が変だなと気づいたら梅毒をチェックしておくことをお勧めします。

https://www.azabujuban-clinic.jp/sexually-transmitted-diseases/

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/syphilis.html

「便秘」と「頻尿」や「尿失禁」はどう関係しているのか(女性)

「便秘」と女性の「尿失禁」や「頻尿」などの排尿障害は関係あるんでしょうか?

女性で頻尿とか尿漏れの症状で悩んでいる方は少なくないかとおもいます。今回、便秘を治すと症状がが良くなるというお話をします。

便秘は、便が硬くなり、排便が困難になる状態ですが。便秘の原因には、食生活の問題や運動不足、ストレスなどがあります。便秘が長期間続くと、直腸周辺の神経や筋肉にダメージを与え、排便がさらに困難になることがあります。

膀胱の機能は、排尿をコントロールする筋肉と神経の協調運動で調整されてるんです。おしっこを我慢するときは膀胱を緩めて、尿道括約筋を緊張させますし、おしっこする時には、括約筋を緩めて、膀胱を収縮させるという感じですね。

長期間便秘があり膀胱がずっと圧迫されていると、膀胱がすぐ満タンになったり、膀胱の筋肉や神経がおかしくなって、頻尿や尿漏れ症状がでることがあります。

他にも、便秘で腸内の細菌バランスが崩れ、膀胱に炎症を引き起こすこともあります。これが原因で排尿症状をおこすこともあります。

ですので、便秘と女性の排尿症状は密接に関係しています。便秘をなおすと、これらの症状が改善することがありますので、水分をしっかりとる、適切な食生活(野菜多め)や適度な運動、ストレスの軽減を心がけて、便秘を予防・改善することが大事ですね。

食生活や生活習慣でもなかなか良くならないしつこい便秘には便を柔らかくする薬や腸の動きを促して排便しやすくする薬など新しい薬も出ていますのでお気軽にご相談ください。

https://www.azabujuban-clinic.jp/incontinence/

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膀胱の不快感・違和感をやわらげる方法

今回は膀胱に不快な症状をおこす原因と対策についてお話したいと思います

膀胱の不快な症状には具体的にどのようなものがあるか。突然尿意がおきて我慢できなくなる(尿意切迫感)、何回もおしっこに行きたくなる(頻尿)、残尿感、尿漏れ、下腹部の違和感というのが代表的なものになります。

こういった症状はなにが原因で起きることが多いのかですが、明らかな病気があってそれが原因で起きる場合があるのでまずはそこを調べた方がよいです。

例えば、膀胱炎や尿路感染症ですね。ばい菌感染のせいで膀胱に炎症がおきて症状が出る場合が一番多いです。比較的まれではありますが間質性膀胱炎といって慢性的に膀胱粘膜に炎症がおきて膀胱が膨らむと痛みが出る病気というのもあります。他には、頻度は少ないですが膀胱に腫瘍(がん)ができてしまい、そのせいで症状が出る場合があります。

ただこういった明らかな原因がないのに膀胱の不快な症状が続く場合がしばしばあり過活動膀胱とよばれることがあります。薬で治療することが多いですが、まずは生活習慣を見直すことが第一になります。

おしっことは何か、というと食べたものや飲んだものの中から必要なものを吸収して最後にのこったゴミみたいなものを腎臓から排泄しているんです。その廃棄物が一時蓄えられる場所が膀胱なんです。ゴミ置き場みたいな場所ですね。悪いものを食べたり飲んだりするとそれがそのまま膀胱に溜まって刺激することになりますので、結局は口からどんなものを摂取したかというのが大事になります。

【膀胱に悪いたべもの】

具体的にどんなものが膀胱に刺激をあたえる悪いものなんでしょうか?

いくつか主なものをご紹介しますとカフェイン・炭酸飲料・人工甘味料・アルコール・柑橘系のくだもの・トマトなど酸性の食品が良くないと言われています。他にチョコレートもカフェインが含まれているので良くないことがあります。

これらの食品は膀胱の症状に良くないだけであって、たとえば果物やトマトは健康によいところもあるのであくまでも膀胱の症状の原因として良くないものとして考えてください。さらには人それぞれ良くない食品は違っており、どれが原因なのかは違っていたりします。ですのでちゃんと調べたい場合には、食べ物日記をつけてどんな食べ物をたべているのか、この食品を止めたら膀胱の症状が改善したとか自分で調べてみると原因の食品が判明します。アレルギーの原因が人それぞれなのと似たような感じですね。ただ膀胱に関しては採血したら原因の食品がわかるとかいうものが無いところがすこし厄介ですね。

【対策】

対策としては、原因の食品が分かった場合にはその食品を避けるようにすれば良いのですが、ほかにできる対策としては水をたくさん飲むというのがおススメです。おしっこは先ほど言った通り体の廃棄物なので濃度が濃いと膀胱への刺激が強くなります。水をたくさん飲むとおしっこが希釈され、黄色ではなくてうすい透明に見えるくらいになると膀胱への刺激が弱くなります。年齢にもよりますがだいたい1日に1.5~2Lくらい飲めばよいとおもいます。あともうひとつはストレスも良くないです。適度な運動、適度な睡眠、リラックスというのが体全体の健康にも大事ですが、膀胱にもよいです。

というわけで膀胱の不快症状を治すのに食べ物に注意した方がよいです。コーヒー、お酒、柑橘類など、好きな人もいるので完全にゼロにするというのは現実的ではないので、意識して控えめにするというのが良いかと思います。

https://www.azabujuban-clinic.jp/overactive-bladder/

https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/urinary-incontinence/in-depth/bladder-control-problem/art-20046597

クラミジア感染症(世界で最も多い性病のひとつ)

 

 

クラミジア・トラコマチス感染症は世界でも最も一般的な性感染症の一つで1年間の新規感染者数は1億人以上とされています。

発生率は1年間で女性が1000人当たり38人、男性は1000人あたり33人

男性も女性も性交渉が活発な30歳以下がほとんどを占めています

クラミジア・トラコマチスによる性感染症で多くの場合無症状です。症状が出る場合は感染してからだいたい2週間程度の潜伏期間を経て症状が出てきます。

男性の場合: 尿道から膿がでてくる、排尿困難、陰嚢の痛みや腫れ

女性の場合: 膣からの分泌物、性交後の出血や不正出血、排尿障害などがあります

初尿(男性)や膣や子宮頸部(女性)から採取した検体でクラミジアの核酸増幅検査(PCR)を行うと、数日から1週間程度で結果がでます。治療薬としてはアジスロマイシン1gを単回内服することが一番多いです。

クラミジア感染のリスクが高い人の特徴とは?

・複数の性的パートナーがいる人

・自分の性的パートナーに複数の性的パートナーがいる場合

・コンドームを常に使っていない人

・性的パートナーが頻繁に変わる人

・新たに性的パートナーが変わったとき

・性風俗で働いている人

・淋菌・梅毒・HIVなどの他の性感染症がある人

・性的パートナーが男性である男性(LGBTQ)

感染経路は性的な接触により、皮膚や粘膜から侵入します。

アナルセックスやオーラルセックスで肛門や咽頭に感染することも増えてきています

診断方法としては米国疾病管理予防センター (CDC) は核酸増幅検査(PCR)を推奨しています。基本的には抗菌薬をのめば治すことができますが(90%以上)、注意点としてパートナーが未治療の場合には自分が治ったとしてもまた感染してしまいます。ですので自分とパートナー両方の治療が終わるまでは性交渉を控える事が大切です。さらに感染した後は1カ月程度あとに再度検査をして再感染していないかどうかを確認したほうがよいです。

女性の場合クラミジアに感染しても無症状な場合には気づかずに増殖して骨盤内に持続的な炎症を起こしたり、さらに腹腔内に進行すると肝周囲炎をおこします。子宮や卵管にも炎症を起こし不妊の原因にもなります(クラミジア感染のうち18%)。

妊娠中にクラミジアに感染していると、早産や低出生体重児の原因になったり

出産時に子宮頸部から母子感染した場合にはこどもに結膜炎や肺炎など起こす可能性があります。24歳以下の女性は全員、24歳以上でもリスクがたかめの女性は年に一回は性病検査を受けた方がよいです。

https://www.azabujuban-clinic.jp/sexually-transmitted-diseases/

https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/423-chlamydia-std-intro.html

その怠さと意欲低下、頭が働かないのは男性更年期障害(性腺機能低下症)かもしれません

今回は男性の更年期障害であるLOH症候群とはどのようなものなのかについてお話したいとおもいます。

女性の更年期障害は一般的に良く知られていて50台前後で閉経した後に女性ホルモンの分泌が一気に低下することでだるいとかイライラするとか顔がほてるとかいろんな症状が出てきます。

男性も実は同じで男性ホルモン(テストステロン)が減ってくると似たような症状がでてきます。男性の場合、具体的にはだるい、集中力の低下、イライラ、性欲が落ちる、朝立ちしないとかが特徴的です。

女性の更年期障害と違う所は、男性の場合は閉経というものはないので、テストステロンはゆっくり低下していくんです。中高年の男性に起きやすいですが何歳くらいが多いというのはないです。テストステロンは通常は20歳まではどんどん増えていきますが、その後はゆっくり下がっていって、40歳過ぎてくると男性更年期の症状は誰でもいつでも起こりうる状態になるものと考えておいた方がよいです。

テストステロンが不足してくると体にどんな変化が起きるのか

主に3つに分けられます。

①身体的な問題 ②精神的な問題 ③性機能の問題

①テストステロンは性機能に影響するというのは良く知られていると思いますが、他にも大事な役割が合って筋肉とか骨、中枢神経つまり頭の機能をコントロールしているんです。

テストステロンが低下すると筋肉が衰えて、骨がもろくなってきますのでイメージとしては中年太りのおじさんという感じです。運動不足なので歩行したり運動するのに問題があったり、コレステロールが上がって内臓脂肪も増えます。バランスの維持もできなくなって、転んだときに突然骨折したりもします。

②もうひとつテストステロンが下がると脳の認知機能も低下するんです。なので仕事の意欲が低下する、イライラする、あまり難しいことが考えられなくなります

③3つめは性機能、これはイメージしやすいと思いますけど性欲低下、勃起力低下を起こします。これに対して、テストステロンを補充療法を行ったら明らかに勃起機能が改善しましたというのはたくさん報告されています。

他にもテストステロン補充したら痩せて体格が良くなったとか、生活の質(自覚症状)が明らかによくなります。

ですので40歳を過ぎてだるいなとか集中力が落ちたなとかED(勃起障害)など自覚があればまずは男性更年期障害をチェックしておきましょう。簡単な問診票とテストステロン値を測定すると判断できます。

https://www.azabujuban-clinic.jp/menopause/

http://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=71

女性の膀胱炎:世の中で一番多い尿路感染症

世の中でおきる2大ばい菌感染症は大きく分けて2つ

肺炎 と 尿路感染症 のふたつになりますが、このうち尿路感染症は泌尿器科であつかう病気になります

尿路感染症のなかで一番よくおきるのが膀胱炎です。膀胱炎はとくに女性に起きやすく、こじらせるとばい菌が逆流して腎臓まで侵入して腎盂腎炎になることもしばしばあるので注意が必要です。

そもそも膀胱炎はなぜ女性におきやすいのか。女性は尿道が短く1cm程度しかありませんので陰部にいるばい菌が簡単に膀胱内に侵入できてしまうんです。

男性の場合は単純性の膀胱炎を起こすことはまれですが、これは膀胱にたどりつくまでに長い尿道があり、さらには前立腺があり、ばい菌が侵入しにくいです。ですので男性はなんらかの基礎疾患(前立腺肥大症、尿路結石など)がない限りは膀胱炎はおきません。

女性に起きやすい単純性の膀胱炎ですが、

通常の免疫力があればばい菌が膀胱内に侵入してきても、免疫で抑え込むことができますが、風邪を引いたとか、精神的ストレスがかかっている、肉体的ストレスがかかって疲労が蓄積しているなど体の不調があるとばい菌の増殖力のほうが勝ってしまって膀胱内にばい菌が繁殖して膀胱炎になってしまいます。

その他にも尿をずっと我慢しているような習慣がある場合、仕事上なかなかトイレに行く余裕がない場合なども、長時間膀胱内に尿がうっ滞することでばい菌が繁殖しやすくなります。普段から水はしっかり摂取して、尿は溜めずにこまめに排尿することがおススメです。

尿の流れをよくすることで、膀胱内にばい菌が繁殖する前に洗い流してしまうというようなイメージですね。

また、性行為後も膀胱炎のリスクが高まります。オーラルセックスで口腔内のばい菌が尿道に入りやすくなったり、摩擦により粘膜が傷ついてばい菌感染のリスクが高まります。さらには男性の陰茎が清潔ではないことも多々ありますので膀胱炎を起こしやすい女性はセックスの後には早めに陰部を洗うようにした方がよいです。

膀胱炎の原因となる菌の7-8割は大腸菌です。大腸菌は通常、肛門周囲や陰部にたくさんいる菌になります。その他にはクレブシエラ、ブドウ球菌、腸球菌などもあります。

膀胱炎をこじらせると、ばい菌が腎臓まで逆流して腎盂腎炎になりますので、頻尿、排尿痛、残尿感、下腹部が痛いなどの膀胱炎症状が出た場合には早めに尿検査をして、薬の治療(抗生剤)をしたほうが、より短期間で治ります。

あとは安静にして、体をあたためて、水分摂取をしっかりして治るのを待ちましょう。

膀胱炎中にやってはいけないこと

おしっこを我慢する事:膀胱内のばい菌がどんどん繁殖していきます。

セックス:ばい菌で弱っている外陰部にさらにばい菌がついて治るものも治らなくなります

薬を途中でやめてしまう:治ったと思って薬を早めにやめてしまうと実際にはまだばい菌が残っている事があります。耐性菌の原因になります。逆に長く飲みすぎても耐性菌ができる可能性がありますので、薬は処方された通りに飲みましょう。

万が一、膀胱炎をこじらせて腎盂腎炎になってしまった場合には…

38度以上の高熱がでて寒気がでたりします。背中が痛くなります。我慢しすぎると悪化してしまい、もともと元気な若いかたでも入院して点滴治療が必要になることがしばしばありますので症状が軽いうちに治療するのがおススメです。

https://www.azabujuban-clinic.jp/cystitis/

https://www.urol.or.jp/public/symptom/21.html

意外と多い性病:マイコプラズマ・ジェニタリウム尿道炎

最近頻度の高い性感染症(STI)のひとつであるマイコプラズマ・ジェニタリウムについて説明しておきたいとおもいます。

20-40歳程度の男性の尿道炎症状(排尿痛・残尿感・頻尿など)の原因は性病であることが多いです。
まず、尿道炎には淋菌性尿道炎とそれ以外の非淋菌性尿道炎に分けられます。非淋菌性尿道炎は男性の尿道炎の6割程度あり、そのうちの半数くらいは Chlamydia trachomatis(クラミジア・トラコマティス)によるクラミジア尿道炎になります。さらに非淋菌性尿道炎の中でもクラミジアが検出されない場合、非クラミジア性 非淋菌性尿道炎よびます。

そのような場合の原因になる病原体は何なのかという研究がなされてきましたが、オーラルセックスなど性行為の方法が多様化してきたことにより口のなかの細菌も尿道炎の原因として見つかるようになり、現状ではマイコプラズマ・ジェニタリウム腟トリコモナスが明らかになっています。 マイコプラズマ・ジェニタリウムはMollicutes 網、マイコプラズマ目のグラム陽性菌です。日本における解析では非淋菌性尿道炎の患者さんの15%程度からマイコプラズマ・ジェニタリウムが検出されたと報告されているので、まれな性感染症というわけではありません。

性感染症というだけでなく、マイコプラズマ・ジェニタリウムは尿道炎以外にも,前立腺炎,精巣上体炎,亀頭包皮炎など男性の陰部の感染症とも関係があり、さらには男性不妊症にも影響するという報告もあります。

【症状と検査】

マイコプラズマ尿道炎の症状は非常に多彩で、淋菌のように尿道から白色の混濁した膿がでたり、さらさらの浸出液がでたりということもあります。クラミジアのように排尿時の痛みが強い場合もあればすこし痒いや尿道の違和感があるという程度の軽い症状の場合もあり、症状だけからマイコプラズマ尿道炎かどうかを判別することはできません

マイコプラズマの検出方法は現在は腟トリコモナスと一緒に行う同時核酸増幅法で行われ保険適応で検査を行うことができます。ただ、本来であればすべての尿道炎においてクラミジアと一緒にマイコプラズマも同時に検査すべきところですが、保険診療の観点からは必ずしもすべての性病検査を同時に行う事はできません。現実的には、原因がよくわからない、クラミジアに準じた薬を使っても症状が治らない、尿検査が改善しない、というような場合に限定的に検査を行っていることが多いです。

【治療方法】

残念ながらクラミジアやマイコプラズマはすぐに検査結果がでないため、初診時に尿道炎症状があった場合は一番頻度が高いクラミジアに効果があるマクロライド系,テトラサイクリン系,ニューキノロン系の抗菌薬を使うことが多いです。これらの薬はマイコプラズマなどの病原体にも効果があるため、たいていの場合は自覚症状や尿検査の所見は改善していくことが多いです。

ただ、現在世界的な問題となっているのはマイコプラズマ・ジェニタリウムの薬剤耐性です。
マイコプラズマ尿道炎の治療にはマクロライド系抗菌薬であるアジスロマシンがよく使われており、2010年頃まではアジスロマイシン1g 単回投与で8割以上に効果が認められていました。

しかし、最近の報告ではマイコプラズマ・ジェニタリウムのアジスロマイシンに対する薬剤耐性は日本では72%,オーストラリア47%、アメリカ48%,デンマーク38%とかなり高く、アジスロマイシンは効果が期待できない状況になっています。

一方で、ニューキノロン系の抗菌薬であるシタフロキサシンは効果が高いとされており、日本でも8割以上でマイコプラズマ尿道炎に効果が認められています。

ただ、マクロライド系もニューキノロン系の抗菌薬も効きにくい多剤耐性のマイコプラズマも見つかっており、そのような場合にはドキシサイクリンやミノサイクリンといったテトラサイクリン系抗菌薬を2週間以上にわたって使うこともあります。

結局のところ、性病が疑われた場合、まずは淋菌、クラミジア、マイコプラズマ、トリコモナスを検査してそれに応じた治療を行うことが大切です。

https://www.azabujuban-clinic.jp/sexually-transmitted-diseases/

https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/guideline_JAID-JSC2018_maleurethritis1805.pdf

女性医師の診療を開始しました。

この度2024年1月より、女性医師の診療を開始いたしました。

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診療日:毎週火曜日 午前( 9:30~13:00 )

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日本泌尿器科学会専門医・指導医、外科手術の技術認定医を持った女性医師が

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保険診療をはじめ、自費診療や美容施術の事など、お気軽にご相談ください。

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