TOPへ

ブログ

陰茎癌の原因のひとつ「包茎」その理由とは?

陰茎を切断しないといけない病気「陰茎癌」について解説します。

おそらくみなさんの身の回りに陰茎癌で陰茎を切断しましたというひとはほとんど聞いたことがないと思いますが、そんなに頻度は高くない病気で起きる割合としては日本人ですと年間に100万人あたり4人といわれています。おそらくほとんどのひとが自分は関係ないと思っている人が多いかと思います。実際日本や欧米ではそんなに多くないのですが、アジア、アフリカなど発展途上国と呼ばれるような国では結構多くみつかっており問題になっています。ただその原因を考えると、実は日本人も陰茎癌とは関係なしというふうにも言いきれないんです。

日本の人口が1億2千万人としたら年間に500人くらいが診断されていので、少なくはないかと思います。

陰茎癌が起きる原因は何かですが、実はいくつかリスクになるものがわかってきています。

そのひとつめの原因が包茎ですね。実際に陰茎癌になった患者さんのうち、ほとんどのひとが包茎だったというふうに報告がされています。

「割礼」をご存じでしょうか、日本人にはあまりなじみがないのですが、宗教的な理由で小さいこどものうちに包茎を手術して、余った包皮を切り取って亀頭を露出させるのですが、割礼することによって陰茎癌のリスクを7割くらい低下できたというふうに報告されています。実際にアメリカの小児科学会はこどものうちに割礼したほうがいいですよ、と推奨しています。なぜ包茎だと陰茎癌になりやすいかというと、包皮がかぶっていると包皮のなかが常に湿ってぐじゅぐじゅして汚いのでばい菌が繁殖しやすく、包皮炎や亀頭炎などがおきて持続的に皮膚に炎症をおこすからというふうに考えられています。さらに言いますと、大人になってから包茎を治しても陰茎癌の予防という意味では、もはや手遅れであまり意味がないと言われています。

発展途上国の衛生状態がよくない地域では毎日お風呂入らないとか、包皮の中が汚くても放置してるということが多いのが原因のひとつと考えられています。

日本には割礼の文化がないので包茎のひとはたくさんいますが、定期的に包皮をむいてシャワーであらうとか清潔に保つというのは大切なことだと思います。陰茎癌の予防のために限らず、包茎で皮の中に垢がたまっていると不潔ですので、包茎の手術をしないにしても定期的に皮をむいてあらったほうが良いです

最後に陰茎癌について大切なことを伝えておきますが、癌というのは早期にみつけて早期に治療すれば完全に治るのですが、進行してしまうと基本的には完治するということはありません。これは陰茎癌についても同じですので陰茎になにか異変を見つけた場合には早めに対処したほうがよいかとおもいます。手術方法について、いまは陰茎を根元から切断しないで、病変部だけを切除してできるだけ陰茎を残す手術もやられるようになっています。病変が小さい方が切除する範囲も小さくて済みますので、毎日自分の陰茎に異変がないかチェックする、清潔に保つ、ということを心がけましょう

https://www.azabujuban-clinic.jp/phimosis/

https://youtu.be/7xI1yz4Ga0o